さくログ

あわよくばお小遣いの足しににならないかなと画策するライフログ

食ったログ|木挽町 湯津上屋(新富町駅)

以前、蕎麦 流石を目当てに東銀座に行くもあいにくの休業だった際、蕎麦欲が捨てきれずふらっと訪問した蕎麦店。 注文したつけ天があまりにも美味すぎて、以来マイベストトウキョウ蕎麦殿堂入りである。

アクセス/混雑状況

新富町駅の出口から3分ほど。東銀座、京橋、銀座あたりも徒歩圏内である。 細めの通りからさらに小路に入った静かな場所にある。
Google Mapの世話になれる今日では案内の通りに進めばたどり着けるが、地図だけでは少々苦労しそうな場所。
この立地、さらに看板らしい看板もない控えめな佇まいに、腕一本で食っていく店主の気概さえ感じる。 f:id:sakunosuke28:20211231023701j:plain 混雑状況は店内の状況とあわせて後述。

店内/サービス

この張り紙の通り、店内は撮影禁止。また蕎麦が売切れたら終了である。
f:id:sakunosuke28:20211231023716j:plain 店内はカウンターが3席と4人掛けテーブル1、2人掛けテーブル1のみ。 数度の訪問の様子を伺う限り、丸々2回転分あるかないかくらいで売り切れとしていることが多いようである。

グルメサイトの口コミ等でもよく上られている通り、店主お一人で切り盛りされている。 一品一品きちんと調理されているため、接客は最小限で、かつそれなりに提供時間もかかる。(ちなみに店内の黒電話はよく鳴っているが、店主が出ているところを見たことはない。。。)
店の入り口にはこのような張り紙がなされており、初回訪問時は気難しい店主なのかと少々尻込みしたが、そんなことはない。 おそらく張り紙に言葉以上の意味はなく、料理の提供に時間がかかることを事前に知らせてくれているだけだと思われる。時間はかかるので、時間に余裕がない場合は後日の訪問にすればよい、ただそれだけである。

注文したメニュー

  • そばどうふ
  • かき揚げ
  • 鴨焼
  • 玉子焼き
  • つけ天
  • 御酒

感想

そばどうふ

さっぱりと、そば粉の風味が広がって美味い。そのまま食べてもよいが、軽く醤油をつけるとさらに風味が引き立つ。上にのっている山葵も、刺激は少ないが風味豊かでそばどうふを引き立てる。

かき揚げ

後述のつけ天のかき揚げと同じものを、かき揚げのまま出すメニュー。天つゆがつく。 つけ天のつゆに浸ったかき揚げと異なり、サクッとした軽さを前面に楽しめる。料理としてはつけ天で食べるほうが感動的だったが、こちらは酒の肴として優秀、

鴨焼

鴨肉4切れと、一緒に焼いた葱がつく。味付けはつゆベース。鴨の火入れはちょうどよく、噛みしめると脂より赤身のうま味を前面に感じる。葱は脂を吸って完全体だ。さらに残るつゆと合わさった鴨脂は、これだけで酒が飲める。酒の肴MVP。

玉子焼き

やや甘めで、火力強めでサッと巻いているため、表面にはこげめがつくが中はしっとりしている。大根おろしと醤油がよく合う。ビールより辛めの日本酒が合う。

御酒

徳利一合で提供される。たぶん菊正宗。温度のオーダーは聞いてくれる。

つけ天

冷たいもり蕎麦で、温かいつけ汁にかき揚げが浸っているメニュー。
蕎麦の色は田舎蕎麦のようだが、味わいはさっぱり。細めでキッチリ締められている。口に入れて噛むほどそばの風味が広がるが、水分量は多くのど越しは爽やかで、麺同士がくっつくこともない。こんな全方良しの蕎麦が存在しうるのだなあとしみじみしてしまう。
つけ汁はやや辛め、小エビのかき揚げと三つ葉に、小さくゆずの皮が添えられる。
かき揚げは小エビが丸々とたっぷりで、つゆに浸った衣の食感とエビのプリプリ食感が口の中で仲良く同居する。当然時間の経過とともに衣はつゆを吸っていくのだが、芯まではデロンデロンにならないのがなんとも不思議である。

また、かき揚げからとけ出した脂がつけ汁をどんどん美味くしていく。冷たい蕎麦をつけるごとにつゆの温度が下がっていき、熱々の序盤に感じられなかったごま油の風味が一層うま味を引き立てる。かき揚げを噛みしめた時のジュワーっと染み出るつゆと脂がとんでもなく美味く、感動ものである。

店舗情報

木挽町 湯津上屋そば(蕎麦) / 新富町駅宝町駅銀座一丁目駅
昼総合点★★★★ 4.0

メニューの写真は撮影できないため、筆者のメモを添えておく。(2021年12月)

メニュー 価格(円)
もり 800
のりかけ 850
とろろ 1,000
辛味おろし 1,000
冷かけすだち 1,000
鴨汁 1,200
つけ天 1,350
メニュー 価格(円)
かけ 800
花まき 900
玉子とじ 900
天ぷら 1,350
鴨南 1,400
ドリンク
メニュー 価格(円)
ビール 700
御酒 700
速い肴
メニュー 価格(円)
そばどうふ 500
正油漬 500
わさびいも 500
板わさ 600
焼のり 600
遅い肴
メニュー 価格(円)
かき揚げ 700
玉子焼き 700
平日は夜のみ
メニュー 価格(円)
鳥わさ 800
鴨焼 1,100

以上