書評:10年後、生き残る理系の条件
2017年2月現在、東芝が世間を騒がせていますね。
そこで今日おすすめしたいのが、こちらの一冊。
著者の竹内力氏の経歴が
- 修士卒で東芝入社。フラッシュメモリ開発の中心人物で、「半導体の東芝」を作り上げた。
- 社内留学制度でスタンフォード大学でMBA(経営学修士)取得
- 半導体で絶好調の中、東芝を退社。
- 現職は中央大理工学部教授
といった具合。
「会社が傾いても、ともに沈んではならない」といったスタンスで、
今の東芝を見ると非常に説得力のある1冊です。
(ちなみに今の東芝)
サザエさんがやばい!東芝は倒産する・・・巨額の赤字と時限爆弾で瀕死状態 - NAVER まとめ
この本を手に取ったきっかけ
てめえのことなんか聞いてねえよ!って感じですが、
こんなことがありました。
思ったことは、このまま修士に進んでただのエンジニアになっても、
いつか食いっぱぐれるんじゃないかということ。
そんなとき書店で見かけて、思わず買ってしまいました。
あらすじまとめ
ざっくりいきます。
時代は変わってるよ
- 儲かってる事業が続く時代は終わった
- それをわかってない事業部だと会社は死ぬ
- 事業部と一緒に技術屋が死んではいけない
専門の勉強ばっかじゃダメだよ
- 専門分野は一つ極めろ
- そのうえで幅広い知見を得よう
- 文系力を上げて自分をアピールできるようになろう
生き残るには柔軟じゃないとだめだよ
- 想像力を働かせろよ
- 逆張りしろよ
時代は変わっている、強みを生かして、求められるものを考える。それをアピールする能力もないと持ち腐れになる。ざっとこんな感じでしょうか。
読んで思ったこと
自分の中でうっすら感じていたことを、
はっきりさせてくれる一冊でした。
そのうえで、これから自分がすべきことを考えさせられ、
自分が迷っていた修士進学を後押しする内容でした。
まずは自分の専門を深めよう、と。
今日の備忘録
実績、経歴、後日談的にも非常に説得力あり。
理系学生の皆さんにおすすめの一冊でした。